憧れて入った華やかな美容業界。その裏には、、
前回の続きです
無事に美容師免許を取得後、
私は都内のチェーン店就職しました。
アシスタントの大変さは覚悟の上で就職しているので仕事量、労働時間は想定内。
誰よりも早く朝一に出勤し、掃除や洗濯をし営業後も先輩に練習を見てもらいながらシャンプー漬けの日々。
家には寝に帰っているようなもので少なくとも15時間以上はサロンにいましたね。(この頃の私、というか美容業界全体からしたら8時間労働なんて別世界の話と思っていました。労働基準法ってあってないような世界😭)
社会人になりたての私は新しいことの連続、全てが新鮮で仕事内容に関してはあまり苦に感じてなかったです。
先輩たちもみんな大好きで本当にお世話になったし楽しかった。
ただそんな中、薄々気づいてはいたけど見ないふりをしていた私の両手、、
ゴジラと化していきました。笑
美容師あるあるその2『手荒れ』
もともと肌は弱くないと思っていたので手荒れなんてしないものだと思ってた私が
夜眠れないほどのかゆみと湿疹に襲われて皮膚科通い。
あの時は恋人と手も繋ぎたくないくらいボロボロでリアルゴジラ😭😭
お医者さんにも、ステロイド塗り続けないといけないくらいなら仕事変えた方が良いと言われ
そんな簡単に言うな!と心の中でツッコミながら薬と睡眠薬で何とか耐えながら過ごした1ヶ月後の、とある休日の日
突然電車の中で気を失いました。
電車も止めてしまい、
『お客様の救護活動を行っており〜、、。』というアナウンスが微かに聞こえたのをすごく覚えています。
大迷惑ですよね、、
救急車で搬送中に目が覚め、その後MRIやらいろんな検査を受けましたが、原因は過労でした。
それから体調が悪い日が続いたり、安いお給料を結局病院代にかなり回してしまってる現実や、休むことでお店に迷惑をかけてしまってると言う罪悪感も重り、これがいつまで続くんだ、、と
精神的に参ってきて美容師を辞める決断に至りました。
ここで、親が懇々と私に言っていた業界の過酷さを身に染みて痛感することになるんですね〜
職場の方達は素敵な人ばかりだったので、退職後もサロンにお客さんとして通ったりしてました。(どんだけ未練あるのww)
美容師のよくある『体調不良や手荒れが原因で美容師を辞めた』という退職理由。
いたって健康体だったし、やる気は十分だった私にはそんなの無関係だと思っていました。
根性が足りないのか?
メンタルが弱いのか?
ハタチそこそこの若かりし自分は
自分の中で原因を探して落ち込む日々でした。
ただ、サロンを経営する立場になった今の私が思うのは
この労働環境がデフォルトになってること自体、
そしてそれが何十年も変わっていないことに疑問を持っています。
もちろんこれも10年前の話なので現代の働き方はサロンによってかなり改革されています。
でも正直全体的な年収、社会的地位は今だに高くないと感じます。
やる気や目標があるのに物理的要因や環境のせいで辞めなくてはならないのって本当に勿体無い。
そんな人を救える会社をこれから作っていきたいな〜と考えているところです☺️
ここまで読んでくだり本当にありがとうございます🫶✨